衣料品大量廃棄社会 廃棄の中身にも注目すべきでは?

衣料品大量廃棄社会 廃棄の中身にも注目すべきでは?

 

 

先日、

衣類洗濯によるマイクロプラスチック流出量が恐ろしい事に!

と言うテーマでBlogを書かせて頂きましたところ、多くの反響を頂きました。

この事を調べているうちにデーターの中に、更に気になったモノがあり、もう少し詳しく深堀してみました。

 

気になったのはこちらの資料

引用元:繊維産業の課題と経済産業省の取組(平成31年1月16日)

 

 

 

 

日本の繊維製品生産量は過去20年間で20億着から40億着と倍増していると言われています。

 

 

 

 

引用元:繊維産業の課題と経済産業省の取組(平成31年1月16日)

 

 

 

 

 

1990年での時点での衣料品供給量は20億に対し、2013年の時点で40億着を上回っています。

その内、

10億着が新品のまま棄てられている。

と最近良く目にする数字だと思います。

 

供給量が2倍になっているのに、羊毛、綿花などの天然素材はほぼ横ばい
それに対し、合成繊維はほぼ2倍に増加しています。

 

つまり供給量の増加に伴う、素材の増加はほぼ合繊だと言えます。

 

1998年以降衣料品販売価格は下落し、当時と比べ6掛け程度安く手に入れるようになったと言われています。

 

その要因として

・生産国の移管(日本→中国→東南アジア)
 *中国→東南アジアへの移管は関税メリットも大きい
・為替要因
 特に08~12年は1ドル=80~90円台の為替レート

と言うのが一般的に低価格が実現できる要因だと言われていますが、使用する素材の変化にも低価格を実現できる要素があったのではないかと最初の資料を見た時に感じました。(あくまで個人的見解)

後進国でのTシャツ原価の比率は一般的に
生地(糸→編み立て→染め):工賃(裁断→縫製→仕上げ→梱包)
8:2or7:3の比率です。

*布帛、重衣料やパンツなど裁断が複雑で縫製箇所が多い商品はその比率が変わります。

 

つまり原価ダウンを図るには原価構成比率の高い素材を安くする事が大きな要因になります。

そもそも労働に直接的な工賃の部分でも実労対価や働く環境と言う点では大きな問題を含んでいますが…

綿などの天然素材は収穫量により、相場変動し、原産国や糸質や紡績方法により
価格が異なります。
ポリエステルなどの合繊繊維は原油価格により影響を受けます。

 

それぞれ糸質により価格は異なりますが、天然繊維と合繊繊維と言う比較だけで見たときには一般的には合繊繊維の方が安いと言えます。
*高機能素材等特別な場合は除く

 

合繊繊維が伸びた要因にはもちろん価格ではなく、マラソンやヨガなど健康志向の高まりだったり、アウトドア市場の拡大やディリーウェアーとしても吸収速乾性、抗菌防臭、形状安定、防寒、清涼など機能性が求められている事も後押ししていると思います。

なので決して善悪2元論では論じる事ができません。

 

一つ言える事は天然繊維であれ、合繊繊維であれ、原糸以外に安くコスト抑えれる要因は染色工程にあります。

 

現地、バングラデッシュで一般的に安い価格の見積もりがでてきた場合、最初に染色現場を視察します。そうすれば価格が安い原因がわかります。
詳しくは言えませんが、環境に優しくない手段であるとだけ言及しておきます。

 

 

1998年以降の20年で市場は様変わりし、その事で環境への負荷がある事も少しずつ明るみになりました。

・生産量が2倍の40億着になった
・販売価格が6掛けに下落
・新品衣料が10億着棄てられていた

 

これに付け加え、
合繊繊維の増加と言う事も今後、課題として考えて行かないといけない項目だと思います。

なぜならば、環境負荷への影響を考えると
・製造工程において綿と比べ、2-3倍の二酸化炭素を排出する
・洗濯の毎に海洋汚染に影響を与えるマイクロチックを排出する
・リサイクルする事が天然素材に比べ、困難
 *複合的に様々な合繊がmixされている場合、更に困難

 

そして合繊の原料は石油

限りある貴重な地下資源です。

年間10億着も棄てられる衣料品に使うにはもったいないと思いませんか?

 

更に世界で紛争が起こる要因の一つは地下資源の奪い合いにあると思います。
地下資源使用の削減は紛争・戦争やテロを世界から無くすきっかけに繋がるかもしれません。

 

環境や社会が少しでも良い方向に向かって行く様、まずは正しい情報での現状把握が必要ですね!

 

 

 

 

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