Tシャツヤーンを知る。使用される素材と、それに纏わるお話

Tシャツヤーンを知る。使用される素材と、それに纏わるお話

 

Tシャツヤーンに使われる素材やその工程はブランドや種類により様々です。
今回はその素材や工程にフォーカスをしながら、Tシャツヤーンになるまでの歴史を遡ってみたいと思います。

 

 

Tシャツヤーンに使われる素材

 

私たちが扱うTシャツヤーンはすべて綿 100%の素材です。

 

綿、つまり綿(わた)からできています。

 

綿(わた)は農作物と同じように栽培され、育てられます。

 

綿と一言で言っても産地は様々で、
1位インド
2位中国
3位アメリカ

 

世界の生産主要国以外にも多くの地域でも栽培されています。

現在日本ではその自給率は0%だと言われていますが、家庭で和綿を育てられたりしている方はいらっしゃいます。

気候や風土によりそれぞれに特徴が異なる野菜や果物が収穫されるように、綿花も同じようにその地域により特徴が異なります。

またその年の雨量や気温などでも同じ土地であっても収穫量や質が異なります。

 

 

綿花栽培に関しては労働問題、特に児童労働や大量の農薬使用により健康異常や土壌への影響、そして環境への負荷
また水の消費量も非常に多く必要だとされています。

 

 

綿に纏わる数字
綿花栽培では、世界の農薬の使用量の25%が畑に撒かれている。

1kgの綿花を育てるのに5㎏の農薬が必要だと言われています。

    Tシャツは約200g

 

つまりTシャツ一枚分作成するのに、1kgの農薬が使用されていることになります

 

有機栽培されたオーガニックコットンもありますが、世界の生産量の1%にも満たないのが現状です。

 

Tシャツ1枚分の綿花栽培に必要な水の量は2,700ℓ

1日2ℓの水を飲み続けたとして、約3年半以上はかかる量を必要としています。

これはあくまで綿花栽培にかかわる量なので、その後の工程が関わる水の量は含まれていません。

 

 

綿(わた)から糸へ

 

収穫された綿(わた)は自然に糸になるわけでは無く、紡績(Spinning)と言う工程で糸になります。

 

わた自体には不純物なども混入している為、まずはそれらを取り除く作業から始まります。
大体の場合は機械化されており、自動的に不純物を取り除く作業をしますが、地域によっては手摘みしている場合もあります。

 

この工程での精度が後々の編立、染色、そして商品にした時のクオリテイーに差が出る重要なポイントです。

 

紡績には大きく分けて

*リング糸(=リングスパン糸)
*空紡糸(=オープンエンド糸=OE糸)の2種類があります。

 

 

リング糸はわたに捻りを加えて、撚っていき、いくつかの工程を経て、徐々に糸をしていきます。

空紡糸は空気圧で繊維が撚り合わさりながら、糸になっていきます。表面がざらっと、中は空洞みたいなイメージでしょうか?

 

 *糸や生地を触るとザラっとした素材感を感じる方が空紡糸です。

 

糸の太さを表す番手

糸の太さは番手という番号でその太さを表します。

10番・20番・30番・40番 とあれば数字の若い10番が一番太く、40番が一番細い糸になります。

 

さらに
10/1や 10/sと記載されている場合は1本の糸を表しています。 (S=single)

20/2などで表現している場合は、20/1の糸が2本より合わさっている糸=10/1と同じ糸の太さだと言う事を表しています。

 

1本の糸が撚られていると言う事は、どちらか一方に捻じれている言う事になるので、2本の糸で撚り合わせる事で、より強度が増し、
斜行を抑える効果もあります。
*ただし工程が増える為、コストUPにはなります。

 

リング糸には
カード糸・・・一般的な糸
コーマ糸・・・コーミング(「クシをとく」と言う意味合い)と言う工程を増やし、糸表面の毛羽をなくす

 

 

 

 

 

 

これでやっと糸が完成します。

 

この後はさらに編立、染色と言う工程を経て、やっとTシャツやTシャツヤーンの生地が完成します。

 

ここまでの工程でもかなりボリュームがあり、多くの労力・エネルギー・地下資源が活用されていることがお分かり頂けるかと思います。

 

 安く手に入るからこそ、簡単に手放してきた衣料品

その工程や構造を知れば、高い安いに関わらず、大切に使うと言う心が芽生えるはずです。

作るということを知る事がものを大切にする方法の一つだと考えています。

 

 

 

 編立・染色・縫製はまた別の機会に…

 

 

 

 

 

 

 

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