大量廃棄社会
2019/05/14
大量廃棄社会
このタイトルが目に止まり、すぐに手にした一冊
大量廃棄社会
~アパレルとコンビニの不都合な真実~
自分の知識と経験、そして想いを答え合わせするような1冊
毎年棄てられる衣料品10億着
この数字は世界中の廃棄枚数ではなく、日本のみの枚数です。
また
これは古着や不良品によるものではなく、消費者に一度も袖を通される事なく、
棄てられる新品衣料のみの数字です。
日本国内で年間に供給される衣料品は40億着と言われています。
つまり4枚に1枚は誰の手元にも渡らず棄てられています。
改めて言います。
「繊維産業は環境汚染に影響を与える第2の産業です。」
製造工程において環境に及ぼす影響が高いにも関わらず、
大量に廃棄する事で更に状況を悪化させている。
また廃棄される衣料品のリサイクル、リユース率も非常に低く、
20%を下回っています。
その多くの理由はブランド棄損
本来棄てないといけないのは衣料品ではなく、
ブランドとしてのプライドなのかもしれません…
しかし
これだけの廃棄量があると言う事実をどれだけの人が知っているでしょうか?
新聞やニュースなどのメディアでなぜ取り上げられないのでしょうか?
その答えはこの本のサブタイトルでもある「不都合な真実」
不都合な部分が多いからこそ、
話題にならない。話題に出来ないのではないでしょうか?
消費者だけではなく、
「日本国内で繊維産業に従事する人」、「環境活動をする人」
そのほとんどが知らない不都合な真実がここにあります。
消費者として使う責任
このような実態を知らないが故、
消費者として後進国への労働負荷、環境負荷に無意識に加担しています。
しかしこの事実を知った以上は意識と行動の変革が必要になります。
意識と行動となるといつも話題になるのが…
私1人が頑張っても…
みんながよーいドンで行動を起こす事は不可能です。
あなた1人が動き出す事で周りに気づきを与えます。
やがてその輪は大きくなり、世界を動かす力に変わるかもしれません。
何から手をつければ…
Bestは翌日すぐには訪れません。
Betterな日々を送り、日々改善する事が必要です。
昨日より今日、今日より明日、Day by Dayで良くなればそれで良い
私たちは
「毎日、お茶碗一杯分のご飯を捨てています」
日本では年間2000万tの食べ残しを捨てています。
これは世界一多い数で人口が2倍のアメリカよりも多い数だと言われています。
この事は
日々改善すればより良く無駄なく暮らすきっかけになるのではないでしょうか?
衣料品に関して言えば…
良く「安いものを手に取らなければ良いのか?」と問われます。
それも一つの方法かもしれません。
もっと簡単な方法はRe-Cycle,Re-Sale,Re-Useできる素材を選び、
できるだけ、長いサイクルで使用する事だと思います。
特に最近ではRe-Cycleしずらい合繊繊維が増えている為、
できるだけ天然繊維の素材を選ぶ事が環境にやさしい選択だと思います。
更にそこに労働問題を加味するならば、
フェア―トレードを詠う商品や安すぎない商品を選ぶ事も大切です。
*「安い商品=悪」 と言う事では決してありません。
いずれにしても生真面目に難しく考えると
行動に移せない事が多いので、
ほんの少しの改善を継続的に行う事が重要ではないかと思います。
WAcKAでは作る責任に注力を注ぎ、
廃棄量が多く、リサイクル率の低いTシャツを活用し、編み物用糸に
アップサイクルする事で環境貢献します。
日本で廃棄されるTシャツからアップサイクルした日本製Tシャツヤーン
iTTo 和/染をご使用頂く事で皆様にも環境貢献に参画頂く事が可能です。
編みやすく軽量に仕上がるiTTo 和/染をツールとして
不都合な真実を皆様に知って貰えればと思います。
Tシャツを愛し、Tシャツに愛された男
繊維業界に長年勤め、
バングラデッシュやベトナム駐在を経て、
環境問題や社会問題に関心を持ち、
現在の活動をスタート。
マスプロダクションと安さ依存からの脱却を
アップサイクルを通して実現を目指す。
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