Tシャツヤーン 編み方 綺麗に編める糸の見分け方
2019/08/02
Tシャツヤーン 編み方 綺麗に編める糸の見分け方
アップサイクルヤーンとして日本に登場し、注目を浴び始めたのが、
2016年2月頃
その後、多くのメディアでもトレンドアイテムとして取り上げられ、
2017年6月頃、今から約2年前はトレンドのピークを迎えたTシャツヤーン
引用元:Google trends
その後は残念ながら右肩下がりに急降下し、現在ではアップサイクルとしての認識も薄れ編み物用の糸の一つとしてTシャツヤーンが捉えられているのではないでしょうか?
アップサイクルヤーンが衰退化して言った大きな要因は重さに尽きると思います。
その他にも生地巾不均等、繋ぎ目などがあげられます。
WAcKAでもアップサイクルヤーンでありながら、
重い
生地巾不均等
繋ぎ目
そして
そもそも編みにくい、綺麗な目に編めないと言う点を改善し、開発したのが
iTTo 和/染
良くも悪くも独自の進化を告げる日本の文化背景の中で成長したのが、
アップサイクルのデメリットを克服したファブリックヤーン
その中でもロシアヤーンが有名かと思います。
現在では数多くのブランドが低価格で手に入る環境にあります。
同じロシアヤーンでもそれぞれに特徴があり、それぞれに素晴らしい点があります。
*一応、研究の為に各種品質確認しております。
ここでは糸を作る作り手の立場として皆様に最適な糸をお選び頂ける
糸選びのコツをお伝えできればと思います。
軽いだけで良いの…
皆さんが糸選びをされる際、ポイントとされるのは軽さではないでしょうか?
長さ:約100m/重さ:約340gと言うのが一般的な規格かと思います。
もちろん軽いに越した事はありませんが、軽い=生地が薄いと言う関係性があり、生地が薄い=編目が安定しないに繋がります。
ぱっと見は全く区別がつかないと思いますが、
左側:ロシアヤーン
右側:iTTo 椿
左側のロシアヤーンは340g/右側のiTTo 椿は380g
長さは同じ約100mですが、40g違います。
この点だけ取ると軽い方が優れていると言う判断になりますが、
たった40gの違いで仕上がりに多きな差が現れます。
糸選びのコツその1
軽すぎない事
見た目で判断できる編みやすさ
重さでの判断だけではなく、糸を見ればその判断が可能です。
左側の糸は糸巾が広く、見た目からして膨らみがなく、生地にシワがよっています。
一方、
右側は細いですが、ふっくらとした膨らみがあるのを見て頂く事ができるかと思います。
糸を見て頂くと
上段の方は少し生地巾が広いかと思いますが、実際の生地のカット幅も広く約4cm幅でカットされています。
生地が薄く、生地のカット幅が広いと言う事は、薄くて安定しない生地の面積が広くなる。
つまり編んだ時に斜行の原因に繋がります。
編んでも綺麗に編めない最大の原因はここにあります。
下段の方は3.3cm幅でカットしていますが、生地厚の為、カット幅が狭くても
膨らみのある糸を実現できます。
また
生地自体も不均等の生地巾な為、編みながらほぐして糸巾を整え、編み進めていかないといけないストレスと労力が掛ります。
趣味で編み物されている場合でもストレスになると楽しくないですし、
プロで作品を販売されている場合には生産性が悪く、いくら糸値が安くても編み効率が悪くては作品が高くなるだけです。
糸選びのコツその2
糸の膨らみをみる。
糸は編み手の皆さんのそれぞれの相性や好みもあり、編みやすさもそれぞれに感じ方は違うと思います。
また編みの技術さえあればどんな糸でも素敵に編む事もできると思います。
糸作りの立場として実際に編まれる編み手の皆様のご意見、ご要望を最優先にしながら、常に品質改善を行って行きたいと思います。
糸に関するご意見・ご要望はCONTACTまで
今回のブログでは重さと見た目と言う観点で糸選びのコツをお伝えしましたが、何よりその違いを感じて頂けるのは実際にお使い頂く事かと思います。
軽くて編みやすい人気のロシアヤーン iTTo 椿はこちらのオンラインショップよりご購入可能です。
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