Tシャツヤーン 主原料であるコットンのお話
2019/10/15
Tシャツヤーン
主原料であるコットンのお話
皆様が普段編み物されるTシャツヤーン
普段から着用される衣料品など
その主原料はコットン(綿)です。
最近では合繊繊維(ポリエステル、アクリルなど)も急激に増えていますが、
WAcKAではこの合繊繊維は重さや毛玉の原因となる事からTシャツヤーンとしての
使用は避けています。
ほとんどコットン素材から
Tシャツヤーン
を生産しています。
今回はそのコットンにまつわるお話
Tシャツ製造に必要な水の量
Tシャツ1枚作成する分の綿花を栽培するのに約2,700リットルの水が必要だと言われています。
1日2㍑毎日飲んでも約4年かかる量です。
また華やかなカラ―に染色するにも大量の水が必要になります。
もちろん水だけではなく機械を稼働させるにはガスや電力などのエネルギーも必要になります。
綿花栽培に使用される薬品の量
綿花栽培の生産過程では世界の農薬の18%、殺虫剤の25%も使用されている。
またその農薬や殺虫剤の毒性はきつく、綿栽培は人体への負担がとてもきつい産業でもあります。
自然のモノと言う印象の強いコットンですが、その膨らみのある真っ白の色合いからは想像もできない毒性の強いモノです。
それらの環境で過ごす生産者の中でもインドでの生産環境は厳しくインド全体の平均寿命が65歳に対し、綿生産に関わる人々の寿命は35歳だと言われています。
健康被害による死亡だけではなく、生活苦による自殺の割合も高いと言われています。
これらの問題を回避する策としてオーガニックコットンなどの生産も少しずつ増加していますが、それでも全体の1%に満たない数字です。
オーガニックではないにしろ、ほとんどの日本の企業は綿花の原産地を追求しません。
求めるのは価格のみ
当然、私たち消費者はどこの国でつくられ?どう言う環境で育てられた綿花なのか?を知る術がありません。
例えばウズベキスタンの綿は環境や児童労働の問題があり、欧米諸国が不買運動をしていた時期がありましたが、日本のアパレル企業はそれを知らずに安いと言う理由で普通に使用していました。
参考
アラル海 20世紀最大の環境破壊
ウズベキスタンの綿花畑における、強制労働と児童労働問題の進展
私たちにできる事
それは大切にする事です。
年間で棄てられる新品衣料品は約10億着と言われています。
これは販売される事もなく、着られる事もなく棄てられる数字です。
わたしたち消費者が購入して1年以内に棄てられる衣料品は10枚中6枚つまり
1年以上継続して所有し続けるのはわずか4枚半数以上が棄てている事になります。
これだけ苦労して作られたコットン製品がいとも簡単に棄てられているのです。
TシャツヤーンでもSNSを見ており限り、残念ながら大量に糸を購入して、使い切れず
安価で下取りに出されているPostを拝見します。
リセイナビリティ―が成立する中で買った物を売ると言う行為を否定はできませんし、棄てるのではなく、使用下さる方の手元に渡ると言う事は良い事かもしれません。
私たちWAcKAとしても
一度に大量に販売できる事はビジネス的にはうれしい事ですし、一期一会の出会いと言うのもありますが、「あんまり一度にいっぱい買わないで下さい」とお願いしております。
とてもへんなお願いですが…
モノづくりの製造工程では人が死に至るような背景で生産されている事も多くあります。
特に衣料品は…
知る必要のない情報と言えばそれまでですが、私たちは本当の価格価値を知って頂いた上で商品をお買い上げ頂きたいと言う思い出裏側をお話させて頂いております。
もしあなたが手にとった安価な衣料品やTシャツヤーンが原因で
・コットン生産者の寿命を縮め、命を奪っていたり
・染色汚水を処理せず川に流し、環境や人体に悪影響を及ぼしていたり
・人間として最低限の生活を奪っていたり
・教育を受けると言う権利を奪っていたり
それでも今まで通り安さを求めますか?
こう言うこと言わない方が売上伸びるのでしょうが…
私たちは正しい事実を知って貰い、正しい消費活動をして頂ける事を優先したいです。
iTToヤーンをお使い下さる皆様はとても糸を大切に扱って下さる方ばかりです。
知りたくもない情報を皆様なら快く受け入れて下さり、意図をご理解頂けると信じています。
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