~ブームではなく、文化を生み出す~ サステナブルなあり方
2021/01/24
~ブームではなく、文化を生み出す~
サステナブルなあり方
最近、とても有難いことに問い合わせや出荷量が急増しています。
雑誌掲載やラジオ出演の効果などももちろんあるのですが、
一番多いお問い合わせは
【Tシャツヤーンが買えなくなった】と言うもの
確かに一時期はどこの手芸店でも取り扱っていましたし、ネットでもたくさん売っていましたが、ここのところ見かけなくなりました。
ひとつのビジネスとして見た場合、これは明らかなチャンスです。
しかし一方で、
『つくる責任・つかう責任』と言う観点で見た時には警告を鳴らすべきポイントがあります。
一過性のブームが及ぼすその歪み
山積みにされたTシャツヤーン
一時期はどこの手芸店でも大量に山積みされていましたが、瞬く間にその山は崩れ落ちました。
これはこぞってタピオカを買う為に行列を作っていたのと同じ現象
今やタピオカのタの字も聞きません。
私達の社会は常にこの事を繰り返しています。
ブームとなれば、同類の商品、お店が乱立します。
結果、価格競争が発生し、より安く仕入れる為に、薄利多売へと移行します。
そのブームが過ぎ去れば、それまで大量に生産していた工場は仕事が無くなり、雇用も無くなります。
そしてまた更に賃金の安い生産国、工場へ移り変わります。
一旦、薄利多売を続けた商品は、大量に仕入れなくなった時点で、原価が当然上がります。
しかしもはや付加価値の無くなった商品は元の価格で販売する事はできません。
しかしもはや付加価値の無くなった商品は元の価格で販売する事はできません。
結果、生産現場への根拠のない無理な値下げ要求を繰り返し、
最終的には、ただの薄利商品となり、売っても美味しい商材ではないので、販売を撤退すると言う流れです。
結果的に困るのは仕事を失った生産現場と買えなくなった消費者です。
これこそが消費主義が生み出す歪みです。
またこれら大手企業が行う大量消費構造だけではなく、趣味のレベルで商品を右から左に横流す業者や個人にも責任があります。
生産の現場を見たこともなく、その構造を理解できないからこそ、その付加価値を供与した価格で販売する事が出来ず、日本の物価価値とも不釣り合いな価格で販売を続けます。
この類はその商品が売れなくなれば、やめればよい。 ただそれだけのことです。
困るのは商品を買ってハンドメイド作家としてお仕事をされている人です。
一度、素材として安く仕入れていたわけですから、当然、商品や作品の販売価格もその素材の原料費で算出します。
ところが素材原価が上がったからと言って、作品や商品の価格を上げることは非常に困難です。
私たちはこのような構造を幾度となく経験し、経済的にも間違えた戦略だと考えています。
だからこそブームを生み出すのではなく、文化を生み出すことが重要だと考えます。
今、世の中ではサステナブル・エシカルが声高に叫ばれています。
しかしこれも一過性のブームではなく、文化として定着させなくてはなりません。
そして
それは単にサステナブルな素材やエシカルな素材を使用する事が解決策なのではなく、根本的な構造そのものを変える事だと思います。
それは単にサステナブルな素材やエシカルな素材を使用する事が解決策なのではなく、根本的な構造そのものを変える事だと思います。
いくら環境にやさしい素材を使用していても大量生産し、短期間で廃棄してしまえば意味がありませんし、素材コストが上がったことで、人件費を削減するような行為も間違えた選択だと思います。
私たちWAcKAでは決して安売りせず、決して大量生産せず、
本当に買いたいと思ってくださる方のお手元に届く適正な量を細く長く続けて行きたいと思います。
これこそがサステナブルなあり方だと思います。
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