SDGs実現に向け!! やるべきたった2つのこと
2021/05/25
SDGs実現に向け!! やるべきたった2つのこと
毎日のように『SGDsを用いたブランデング、マーケッティングで商品をPRして、売上UPを目指しませんか?」と言う営業メールや電話がかかってきます。
一方で、『SDGsを推進し、売上UPと企業価値を高めた』ので、アドバイスやコンサルをして欲しいと言う依頼がきます。
残念ながら、私たちWAcKAはSDGsを謳ったプロモーションや売上アップには関心がありません。
もちろんそのような観点でのアドバイスもすることはできません。
SDGsの認知度が上がることは望ましい事ですが、どこか?今の広がりには疑問を感じる事があります。
冷やし中華始めました的なSDGsの取組
メディア報道と本質のギャップ
私たちWAcKAもTVやラジオ、雑誌などで紹介して頂く機会が増えています。
私たちのような小さな企業が選択できるほどの立場ではありませんが、その出演や掲載依頼に対してお断りしている事が多いです。
それはSDGsの本質的な理解からかけ離れた商品PR主体のものだからです。
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WAcKAの取り組みにスポットを当てて紹介頂きました。
TVでもエシカルやSDGsをテーマにした番組も非常に増えた事は喜ばしい事です。
取り組みや活動内容を取り上げる番組も多くあるのは確かですが、商品プロモーションをただしているようなものも多いのではないでしょうか?
捉え方によってはSDGsとかエシカルだとかいったコピーのついている商品を、選んで買いさえすれば、「社会や自然によいことをしている」という現実逃避ができてしまうような発信ばかりです。
SDGsやエシカルを謳う商品が販売促進されている時点で、その本質からのズレを疑うべきです。
消費者の立場から見ても、サステナブルな素材やオーガニックを使用した商品を選択する事だけが正しい消費選択ではないと思います。
アップサイクルし続ける事が正しい事なのか?
私たちWAcKAではアップサイクルを推進しています。
その目的はあくまでアップサイクルする必要のない社会を実現し、
そのゴールはアップサイクルをやめる事です。
アップサイクルはその為の手段にしかすぎず、表面解決でしかありません。
アップサイクルと言う手段を用いて、低価格による大量生産・大量消費、そして大量廃棄が及ぼす影響を多くの方に知ってもらい、
『つくる責任・つかう責任』を改める事が根本解決に繋がります。
アップサイクルする事を継続する事はつまり社会課題が大きく変わっていないと言う事です。
私たちがアップサイクルを始めた2016年、今から約5年前は全く理解も共感も得られなかった活動です。
今ほど大量廃棄が明るみになっていなかった時代
この5年で大きく時代が変わり、これまで売れないものは簡単に廃棄していた企業や個人も何らかの方法で再利用すると言う機運が高まってきました。
しかしこれは意識変革による初期行動にしか過ぎないと思います。
企業にとってはそもそも大量廃棄をする必要のないサプライチェーンの構築を労働負荷が掛からない方法で取り組む必要があります。
個人にとってはそもそも必要以上に消費しないことが大切です。
私たちが目指すゴールはアップサイクルする必要がなくなる事
SDGsに向け、やるべきたった2つのこと
SDGsと言うと17個のゴールに目が行きがちですが、その根本となるのは、これまでの発展の仕方には環境と格差と言う点において公正さに欠けていたと言う事実があります。
環境・・・資源を使い切り、汚染を残す
格差・・・すでに豊かさを手に入れた人が更に豊かになり、いまだ豊かさを手に入れていない人は更に貧しくなる。
環境問題についても毎年のように水害による大きな被害を経験し、もはや他人ごとではないかと思いますが、格差についてはより自分事として捉えやすいのではないでしょうか?
すでに貧困は遠くの出来事ではなく、身近で起こっています。その格差は更に私たちの子供の世代、孫の世代でより酷くなります。
環境負荷だけではなく、生活の負荷まで未来の子供たちに負わせて良いでしょうか?
持続可能な社会、誰一人取り残さない社会を実現する為、SDGsに取り組む必要性があるのです。
しかし難しく考える必要はないと思います。
・取り扱う商品を大切にすること
・関わる全ての人を大切にすること
この2つを大切にすることがSDGs達成に向け、重要です。この2つの基盤がない限り何一つ積み上げる事はできません。
物を大切にしない人は、人を大切にすることもできません。またその逆も然りです。
企業において価格交渉能力は評価の対象になります。年間で仕入れ額をどれだけ落とせたか?
しかしこれは逆に言うと相手の利益を損なっています。
本来、ネゴシエーションでのコストダウンではなく、モノ作りでのコストダウンは生産性の向上、ロス率の削減、生産の継続などモノ作りを通して、価格を下げる事が必要です。
しかしほとんどの場合、上代で〇〇円で販売したいから、掛け率〇〇%でと言うような販売価格ありきで価格交渉が行われます。
また大量に量産されるからこそ、1枚1枚に対する愛情が減少します。
1枚位、10枚位、100枚位、1000枚位、1万枚位、10万枚位、100万枚位と大量に作れば作るほど、その全体の数%にしか過ぎないと言う感覚に陥ります。
根底にあるこの考えが積み重なり、大量廃棄を呼び起こしています。
また大量に商品を販売する為には多くの労力が必要になります。
それらの労力は経済を拡大させるにあたり、差別的なイデオロギーと制度の確立が都合がよく、他人を潤すために働かされる層の存在を当たり前にしてきました。
特に日本では勤勉さやサービス精神と言うアイデンティーを悪用され、食い物にされるケースが多い
これこそが格差を生み出す構造です。
そして物の大量消費と大量廃棄と同じ世に人の消費も平気で行えるようになります。
経済の加速は時間に追われる切迫感と疲労感を膨らませます。
それらはこれまで豊かで便利な生活を約束するものとして行われてきました。
しかしこれらの魅力的な夢は、ある特権的な人に約束されたものであり、不平等と搾取に依存した経済発展ではすべての人にその夢が約束されるわけではありません。
私たちはそれらの事実を深く受け止め、私たちの時代にその終止符を打たなくてはいけない。
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