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便利さを手にする事が、人生の豊かさに繋がるのか?

便利さを手にする事が、人生の豊かさに繋がるのか?

2021/05/31

 便利さを手にする事が、人生の豊かさに繋がるのか?

 

 

2017年1月13日に活動を開始したWAcKA

  ❝環境循環と共感の輪を繋ぎ、そして未来へ❞ 繋ぐ、WAcKA(輪っか)を広げる事を目的として活動を始めました。

 

 

 実は同じ市内に同じ『わっか』と名の付くNPO法人が存在していました。

 

その名の通り、私たちWAcKAが目指す方向性と同じ。 
これまでも様々に事業活動に参加させて頂きました。

 

・農家、食卓、みんなをつなぐ。八千代をぐるっと駆け巡る八百屋「ヤオマル」

・地捨・地産って?地域を知って、もっと楽しく。 SPOTプロジェクト

・今日のごはんは、地域密着 ヤオマルお惣菜おとどけ便

などなど…

 

NPO法人わっか 理事長の素晴らしいを上げるとキリがありませんが…

 

尊敬できるのは思考の軸がぶれないところです。

①常に考える起点が『課題解決するには?』

➁表面解決ではなく、根本解決を目指す

③その方法論に『誰一人負荷・負担のかからない』方法を選択する事

④競合やシェア奪い合いを発生させないこと

⑤持続可能になる様、雇用と収益を生み出す

 

 

 様々な活動を、様々なメンバーでパラレルに行うメンバーの一人として私も参加させて頂いています。

 

5月から新たに始まった小学校の朝食支援にも参加させて頂いています。
そこでの気づきや学びについて今回は触れたいと思います。

 

『約80%の子供たちが朝食を食べていない。』

そんな実態を知ったところから今回のプロジェクトが始まりました。

 

多くの子供たちが朝食を食べていない原因は
物流倉庫が多い土地柄、夜勤をして生計を立てているご家庭が多い事に起因します。

 

子供たちが学校に行く時間に仕事を終え、帰宅する。そんなすれ違いが朝食を食べれない環境を生み出すそうです。

 

私が参加した日は、19合のお米で90個のおにぎりを握り、そしてお味噌汁を用意しました。

朝食支援

 

大きさの異なる不揃いのおにぎりを小学校1年生から6年生まで自分たちの食べれる大きさを自分たちで選んで食べて貰います。
おにぎりは2種類選べます。 この日はコーンバター醤油とシラスのおにぎり

 

最多では8個食べた子もいました。

 

子供たちの会話の中で新たに分かったことは、昨日の給食から何も食べていない子がいた事

そして普段から『行ってらっしゃい』と送り出される習慣がなかったと言う事

子供たちは朝食を家庭科室で食べ、その後、各教室に戻ります。
私たちは『今日も1日頑張ってね!行ってらっしゃい。』と送り出します。

 

このありふれた日常ですら、子供たちにとっては元気の源になったようです。

 

ほんの1か月ほどで、子供たちにも目に見えて大きな変化が生まれたと聞いています。

『笑顔が増え、イライラする子供が少なくなった。』とうれしいご報告も…

 

体の健康ではなく、心の健康にも良い影響が出始めているようです。

 

しかしながら、私たちはこの活動を続ける事が目的ではなく、する必要のない社会を目指すことが目標です。

 

私はその晩、あるオンラインショップで日用品を買いました。

送料は無料、そして翌日には到着する。

 

その時、支援をしている一方で、そう言った状況を生み出す加害者側にもいるのではないか?とふと思いました。

 

ボタン一つ押せば、翌日、ただで商品が届く世界

 

便利な世界であり、それを実現するために多くの雇用が生み出されているのは確かです。

 

しかし紐解いていけば、その便利さや安さの裏側に広がる闇の世界を全く理解していませんでした。

 

 

タダである必要もなければ、翌日受け取る必要もない。

 

 

そう!

そもそも必要のないものを、私たちは便利で安いと簡単にそのサービスを受け取ってきました。

それによる副作用を知る事もなく…

 

私たちが受け取る過剰サービスは、一時的に私たちに便利さを与えてくれます。
しかしその便利さは必ず、自分自身の提供するサービスも過剰にしていく事を受け入れる事になります。

 

多くの労働力が必要とされ、夜勤も必要なスピード感を求めれれる。
そんな業務がタダや低価格で実現できる現実に疑問を持たなくてはなりません。

 

  便利な世の中は、本当に人生を豊かにしてくれているのだろうか?

 

  私たちが手にした便利さは、私たちとそれを提供する人々の双方にとって豊かなものでなくてはならい。

  便利さと同等価値の対価を提供しなくてはならない。

 

 それがNo one will be left behind(誰一人取り残さない)世の中を実現する為には必要不可欠なのかもしれない。

 

 

私はバングラデシュでの生活で、当初、とても不便さを感じました。
交通インフラも整っていなければ、電気供給も、ネット環境も、もちろんコンビニもない。


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バングラデシュに駐在時、住んでいた家の近くの風景

 

 

しかし不便だと感じたのはほんの数週間、生活に慣れれば、それほどストレスにはなりません。

やることが限られ、選択肢が少ないからこそ、今やっている事への集中力が高まります。

また便利さが当たり前ではない分、ほんの少しのことでも感謝の気持ちが高まりました。

『今日はお湯が出た。水が出た。停電にならなかった。』 日本では当たり前すぎて感謝する事なんてないですよね!

 

今思うと、とても心が穏やかで、何事にも感謝する気持ちに芽生えたのは、この経験があったからかもしれません。

 

 便利さはほどほどに!

それが全ての人が豊かさを手に入れるポイントかもしれませんね。

 

生産現場の状況が改善されないSDGsとは一体?

SDGs実現に向け!! やるべきたった2つのこと

 

 

 

 

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