4月24日

毎年、この日に想いを綴ることにしている。

2013年4月24日
DHAKA郊外SAVORにある商業施設RANA　PLAZEが崩落

ビルの中には、世界の名だたるブランドの服を作る縫製工場が...

ビルの倒壊により、亡くなった方は1100名以上。
負傷者は2500人以上、
行方不明者は500名以上という大惨事が発生した。

事故ではなく、事件。

そして
その間接的加害者は、まぎれもなく、『早く、安く、多く』を求める私たち消費者一人一人

そんな悲劇をきっかけに世界は大きくエシカルにシフトした。　

あれから10年

バングラデシュは大きな成長を遂げた。

2026年には、LDC(Least Developed Countries)後発開発途上国からの卒業を予定しており（今年決定予定）
昨年、一部の区間だけど、地下鉄も開通した。

もちろん現在進行形の問題もまだまだたくさんある

『後進国での問題は、先進国での消費マインド起因する。』
いまだその考え方は、変わっていない。

むしろ強まるのは、『早く、安く、多く』を求める欲求は、何？を私達にもたらしたのか？

豊かさだったのか？それとも...

日本の事情
2022年の刑法犯認知件数は、前年比５・９％増　＊２０年ぶりに増加
2022年の自殺者数は、前年比4.2％増　 ＊小中高生の自殺は、統計開始以来、初めて500人を超えた。

もちろん良くなった側面もあるだろう。

マイナスの側面ばかり見るのは、良くない。

  『早く、安く、多く』を求める欲求が、すべて直結するわけではない。

この10年で一番の心境の変化は、

この事件が起こった時
  『早く、安く、多く』を求める欲求の最前線にいた私は、
遠くの誰かを苦しめている。
未来の誰かに負担を背負っている。

そう信じて疑わなかった。

でも今は、遠くの誰か？じゃなく、
近くにいる誰か？も苦しんでいる。
今を生きる誰か？も負担を背負っている。

日本では、普通に生活していると、日本の抱える問題に触れにくい。

私もそうだったので、よくわかる。

でも一度、触れるとその闇の深さに驚かされます。

その闇を作る原因の一つは、私たちの消費のあり方にあるのなら、変える努力をする方が良くないですか？

あれから10年
成長と衰退を感じた10年

そして無力さを感じた10年でもありました。

＊写真は、その当時のbangladesh dhakaの風景

今ではもっと発展した風景になっている事だろう。

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