エネルギー価格が高騰したと嘆くのであれば...

エネルギー価格が高騰したと嘆くのであれば...

 

 

 

石油価格が高騰し、ガソリンや電気価格だけではなく、食品などあらゆるものへの価格転嫁がなされ、日常生活は、より苦しいものとなりました。

 

エネルギー価格が高騰したと嘆く声を聴く一方、少し矛盾を感じる事があります。

 

石油は、エネルギーの生産だけでなく、プラスチックや合成繊維など多くの製品の原料としても利用されています。
このため、石油価格の上昇やエネルギー価格の高騰は、これらの製品にも影響を及ぼすことがあります。

なのに一向に使い捨て文化への見直しは行われないこと
一人の消費者として、消費選択を見直さないこと

 

 

資源の浪費と環境への影響: プラスチック製品やポリエステル製の衣類は、石油を原料として作られています。

高騰するエネルギー価格や石油価格は、これらの製品の生産コストに影響を及ぼします。

使い捨ての製品を大量に生産・消費することで、限られた石油資源を浪費し、それに伴う環境への負荷を高めることにつながります。

 

廃棄物の問題:使い捨てのプラスチック製品やポリエステル製の衣類は、廃棄物として大量に出ることがあります。

これらの製品は分解が難しく、環境に長期間影響を及ぼすことが知られています。

海洋に流出したり、野生生物が誤って摂取したりすることで生態系に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

エネルギーの非効率的な使用:プラスチックやポリエステルの製造には多くのエネルギーが必要です。

使い捨て製品を大量生産し、短期間しか使用しない場合、そのエネルギー投入に対する効率が低くなります。

このような製品の製造・廃棄に伴うエネルギー浪費は、エネルギー価格の高騰とも相反します。

 

持続可能性への対立:現代社会は持続可能性を重視する必要があります。資源の有限性や気候変動の問題を考えると、使い捨てのプラスチック製品やポリエステル製の衣類の大量消費は、長期的な持続可能性に対立する行動と言えます。

代替可能な素材の利用や、製品の再利用・リサイクルを推進することが重要です。

 

 

エネルギーや石油価格の高騰が進む中で、同じ石油由来の使い捨て製品や衣類を使用することは、環境や資源の面で矛盾があると言えます。

 

持続可能な未来を考える上で、資源の効率的な使用と環境への配慮を重視することが重要です。

 

 

石油や他のエネルギー資源が、環境負荷や枯渇する資源の浪費だけでなく戦争や紛争の原因にもなりえます。

 

 

資源の地理的集中:石油や天然ガスなどのエネルギー資源は、地理的に限られた地域に偏在しています。
これにより、資源を所有・生産する国々は、国際的な経済力や政治的影響力を持つことがあります。
一方で、これらの資源に乏しい国々はエネルギーに依存し、資源を確保するための競争や紛争が生じる可能性があります。

 

資源への需要増加: 石油やエネルギー資源は、経済成長や産業の発展に不可欠な要素です。
世界中の国々がこれらの資源に依存しており、需要の増加が争いの原因となることがあります。
需要が供給を上回る場合、資源の供給を確保するために国際的な競争が激化し、紛争のリスクが高まります。

 

資源の経済的価値:エネルギー資源は経済的に非常に価値が高いため、これらの資源を持つ国々は巨大な富を得ることができます。
しかし、富の分配や資源の管理に関する意見の相違が生じることで、内政や国際関係が不安定になり、紛争が勃発する可能性があります。

 

資源へのアクセスの制約: 資源を持つ国々は、その資源を外部と共有するかどうかを決定する際に様々な政治的要因を考慮する必要があります。
アクセスの制約や交渉の難しさが、国際的な緊張を高め、戦争や紛争のリスクを増加させることがあります。

 

資源を巡る政治的・軍事的影響: 資源の所有やコントロールは、国際的な政治的および軍事的影響力に影響を及ぼすことがあります。

国々は自国の利益を守るために、資源の保護や支配を求めることがあり、これが対立や紛争の原因になることがあります。

 

エネルギー資源には経済的、政治的な要因が絡み合い、競争や紛争の火種となる可能性があります。

 

私たち日本は、石油やその他エネルギー資源に乏しい国です。

例えば、衣料品にしても、その60％以上が石油由来の素材で作られています。
また衣料品の国内生産は、たったの２％しかありません。
 

 

つまり他国の状況に大きく影響されるわけです。

今は薄利多売で、安価に手に入る為、実感がわかず、使い捨て文化からの脱却が難しい状況にありますが、いずれ大きな痛手を被るかもしれません。

 

資源価格が高騰し、生活が苦しいと感じるなら、石油由来製品を少しでも大切に長く使く気持ちが大切だと思います。

 

　むしろこの機会に消費選択を見直してみませんか？