RANA PLAZAから11年
2024/04/23
RANA PLAZAから11年
毎年、この日に想いを綴ることにしている。
あれから11年
その事件のbeforeafterを現地で過ごした体験を元に特に自分の心境の変化を記録しています。
2013年4月23日
DHAKA郊外SAVORにある商業施設RANA PLAZEが崩落
ビルの中には、世界の名だたるブランドの服を作る縫製工場が...
ビルの倒壊により、亡くなった方は1100名以上。
負傷者は2500人以上、
行方不明者は500名以上という大惨事が発生した。
事故ではなく、事件。
私も安さを求めてその場にいた1人
その安さは誰が求めたのか?
そもそも安くする必要があるのか?
安さを手に入れた事で得たものは何なのか?
この値段だったら買って貰える。
市場が求める値段はこれだ。
他社の価格より安くしなきゃ。
そんな考えから弾き出された販売価格
決して原価からは弾き出されない価格
つまり
売りたい値段で、買いたい値段が決まる。
そんな暗黙のルールに苦しめられるのはいつも作り手側
その環境は、11年で変わりましたか?
-利益の移転-
本来、作り手側で得るべき利益をコスト交渉力という名のもと、買い手側に移転される。
それでその価格は更に消費者に移転される。
これって利益そのものを得る人が変わっただけで、本質的には新たな利益を生み出さない構想だと思いませんか?
ほとんどの場合、立場のよわい側がその補填をする
これが搾取といわれる構造だ
私が見た製造現場では、
1枚でも多く生産し、
1枚でもロスを少なく、
1分、1秒を争って生産性を高め、製造コストのダウンを図っています。
そんな努力の甲斐なく
簡単に10セント下げて!20セント下げて!というひと言で、値下げされる
そしてそれがコスト交渉力として評価される
言ってた自分だからあえて言います。
無能すぎ 努力しなさすぎ
これだったら買って貰える値段じゃなく、これだったら買って貰える商品を作らなきゃ社会は変わらない。
11年たっても変わらない低価格訴求
低価格訴求は、低収入訴求でもある事に早く気付いて欲しいなぁー
多くの犠牲を生み出したラナプラザ事故
世界は大きく変わった
日本は変わったのだろうか?
表面的にはエシカルやサステナブルを謳う商品が増えた
でも本当にこの事件をきっかけに変わらないといけない本質の理解には至っていない
もし日本での生活に生きづらさを感じているなら、むしろその方が問題や課題意識があるのかも知れない
もし毎日が楽しい未来は明るいと思っている方が、課題から目を逸らしているだけないのかも知れない
最後にひと言
地球や世界のことに意識を向けて「やさしく」というワードを、声高らかに叫ばれる昨今の社会事情ですが、日本人はもっと自分のことを大切にした方が良いと思います。
我慢することが美徳し過ぎてませんか?
遠くの誰か?を犠牲にしない
未来の誰か?に負担をおわさない
そんなことを主張してきましたし、それも大丈夫だと思う思います。
でもこの活動を通して、出会った多くの方との会話を通して、「みんな自分を大切にしてないなぁー」と強く感じました。
地球や世界のことを考える前にもっと自分のことを大切にしませんか?
#アップサイクル
#エシカル
#サステナブル
#ラナプラザ
〜@wacka_upcycle〜
バングラデシュやベトナムでの体験や
繊維産業や社会福祉と関わりながら、感じた事を発信しています。
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