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なぜ途上国に古着は送り続けられるのか?

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なぜ途上国に古着は送り続けられるのか?

なぜ途上国に古着は送り続けられるのか?

2024/12/19

なぜ途上国に古着は送り続けられるのか?

 

 

 

バングラデシュに駐在していた頃に、現地にいて初めて知った事実

 

 

先進国から送られてくる古着が及ぼす悪影響を...
 

 

問題点は大きく2つ
➀現地産業の妨げになる
途上国の主要産業は、縫製業。 タダもしくは低価格の衣類が流通する事で、内需を妨げ、現地産業の発展を阻害する

 

➁廃棄される

送られて来た古着は、すべてが有効活用されることなく、その約4割は、廃棄インフラの整わない途上国で、燃やされるわけでもなく、ただただ、ゴミとして積あがっている。

 

 ましては近年急増している石油由来の繊維は、その分解までに約400年かかると言われている。

 

 

 私が、現地にいた2012~2016年ごろには、確かにほとんどの日本人がこのことを知らず、善意の元、古着回収に加担していた。

 

 

それは被災地に千羽鶴を送る行為と同じ

 

善意という気持ちと精神的には嬉しい気持ちにはなるが、実際にはゴミにしかならないが、善意の頂き物なので、無碍にはできない。

 

 

もはやメリットよりデメリットの方が多いという情報があるにも関わらず、未だに増え続ける理由とは何なのでしょうか?

 

参考

砂漠を汚染する「ファストファッション」 廃棄した古着から有害物質 チリ

ファストファッションの末路……不必要になった衣服の埋め立て地

 

 

 

先進国における過剰消費と廃棄物の処理問題

先進国では、ファストファッションの普及により衣服の消費量が急増しています。

その結果、大量の古着が発生し、廃棄物として処理するコストが課題となっています。
これを解決するために、古着を「リサイクル」や「寄付」という名目で途上国に送る動き、これが廃棄コスト削減の一環として機能している場合があります。

また古着を回収する事で、購入する事への罪悪感を消し去り、心理的に購買を煽り、回収ボックスを設置する事で、来店機会を作るメリットもあります。

 

つまり私たちは、さほどメリットのない古着支援を企業の優位性のために利用されている可能性があるということです。

 

本当に途上国の支援を考えるなら、私たちがそもそも消費するときに安さを求めず、適切な賃金を支払える環境を作り、自分たちの得た収入で服を買える土壌を作ってあげた方がよほど貢献できるし、経済の循環も実現できます。

 

 

 子供たちが、『古着回収で社会貢献』なんて記事を見るとちょっと悲しくなりますね!

 

 自分たちが回収した衣料が、まさか途上国でゴミになっているとは思いもよらないでしょうし、知る事でショックに感じると思います。

 だから最初から正しい情報を知ってほしいと思うのです。

 

 

もちろんこの問題は、先進国だけの問題はなく、受け入れ側の国の問題もあります。
 

途上国では、輸入された古着を販売する市場が存在し、それを生業とする人々がいます。
これにより、現地のビジネスとして古着が経済活動に組み込まれています。

 

一部の国では、古着の輸入が関税収入や非公式の雇用創出につながるため、
これを受け入れる政策が取られているのも事実です。

 

 

ですが、
いずれにしても寄付で語られる善意の部分には繋がっていません。

 

個人的には、労働搾取しておいて、明日の着る服もない状態にしておきながら、私たちのお古使ってね!という構造がとても気持ち悪い



 高い税金と社会保障費を搾取しておいてまともな政策が行われていないのと同じ

 

 

寄付をするより重要なこと

 

 

 

私たちは、少し前まで安さの代名詞で合ったファストファッションですら、高いと思えるようになった。

 

安さの追求には際限がなく、安さの追求は自らの収入にも直結している事が明らかな事実となった

 

 

ここ30年衣料品の販売価格は、低下しており、30年前を比べ、6掛以下になりました。

安さを手に入れたことで、収入が上がったのならまだしも結局、安い物を手に入れるということは、自らの収入も下げるということ

 また安さは、量でしか補えない。
価格が下がった分、量を売らなければ、利益を確保できない。

 

いっぱい売らないといけないのだから、いっぱい働く必要もあり、いっぱい買わせるために嘘もつくようになる。


 だからこそこの寄付行為にも、どこかしら真実が語られず、嘘が付きまとうのだと思います。

 

寄付をする前に
 

  • 先進国での衣服消費の見直し
    サステナブルなファッションの推進や衣服の再利用促進。
  • 現地産業の保護と支援
  • 途上国の繊維産業を守るための政策支援。
  •  

 

適正価格の購入は、適正な収入に繋がり、現地産業でも適正な賃金を得られるようになります。

 

 




 サーキュラーエコノミーという観点

 

 

 

古着のリサイクルをサーキュラーエコノミーという観点で見た場合、どちらかというと一方通行なリニアエコノミーだと取れます。

 

リニアエコノミー(直線型経済)とは、資源の採掘から製品の製造、使用、廃棄までの一連の流れが直線的である経済システム
大量生産・大量消費・大量廃棄の経済モデルとも呼ばれ、資源やエネルギーの不足、地球温暖化、廃棄物処理などの環境問題を引き起こす原因とされています。

 

サーキュラーエコノミー(循環型経済)とは、資源を効率的に循環させ、廃棄を最小限にすることで環境負荷を低減する経済システム

 

 サーキュラーエコノミーという観点から見ても、海外に送るいう手段ではなく、国内で何度も循環させれる仕組みを利用する事が、本当に正しい手段だと思います。

 

 

中でもケミカルリサイクルは、資源を何度でも循環させれるので、古着回収→リサイクルという点でも最適な方法だと思います。


 古着の途上国のへの輸出

 

一度、立ち止まって考えてみては如何でしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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