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持続不可能を促進する繊維産業のサステナブルの実態

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持続不可能を促進する繊維産業のサステナブルの実態

持続不可能を促進する繊維産業のサステナブルの実態

2025/01/06

持続不可能を促進する繊維産業のサステナブルの実態

 

 

 

サステナブルを推進する動きが進む中で、環境や社会に配慮した製品を生産することが重要視されています。

しかし、その過程で作り手側、特に中小規模の生産者や労働者に大きな負担がかかるという現象が起こっています。

生産管理という立場で、この問題を見た時、正直、私達、生産管理者も書類の提出など煩雑な事務作業が増える一方ですが、これでは、何のために?誰の為に?持続可能な社会を実現しているのか?わからなくなる時があります。

 

結果的に、売り手側の社会的な体裁を取り繕うために作り手側はコスト面においても、業務面においても負担がのしかかっています。

 

 

1. コストの上昇と中小企業の圧迫

実例: オーガニックコットンの生産

 

オーガニックコットンは化学肥料や農薬を使わない栽培方法を採用しています。

しかし、このプロセスは通常の綿花生産に比べてコストが高く、収穫量も低い
 

 

経済的リスク:高コストの認証(例: GOTS認証など)を取得する必要があり、農家が経済的プレッシャーを感じる。

収入の不安定化:収穫量の減少や市場の需要変化による影響。

例えば、インドの小規模農家では、オーガニック栽培に切り替えた結果、収入が安定しない状況が続き、家計が圧迫されるケースが見られています。


オーガニックであるが故、コンタミネーション(異物や不純物)の混入も多いですが、これを自然の恵みと捉えず、B品として判断してしまう為、不良品率も高くなります。

 

 

2. 労働者への負担

実例: フェアトレードの導入

 

フェアトレードの理念は労働者に公正な賃金を保証することですが、これが過剰な規則や複雑な手続きにつながっています。


 

長時間労働:新しい基準や品質管理の要求により、労働者が以前よりも多くの時間を費やす。

追加コストの転嫁:中間業者や生産者が負担を吸収できず、労働者の賃金改善に繋がらない

 

アフリカのカカオ生産者が直面している状況では、フェアトレード規格に従うために生産コストが増加し、その結果として労働条件が悪化するケースも見られます。

また折角、国内に入るまでは、厳しい規則に則り、管理されて来たフェアトレードコットンなどが、不平等な取引の元、生産されているケースが見受けられます。
それでもフェアトレードと謳える事には違和感を感じます。
本来であれば、日本国内に入ってからも適切な規格に従っているか?管理すべきだと思います。

 

 

3. 供給チェーンの透明性への対応

実例: 追跡可能なサプライチェーンの構築

 

多くのブランドが供給チェーンの透明性を求める中、生産者側にはデジタルツールの導入やデータ管理の負担がのしかかります。

 

技術への投資負担:トレーサビリティを確保するためのシステム導入に費用がかかる。

教育やトレーニングの必要性:従業員が新しいプロセスを習得するために時間と費用を費やさなければならない。

 

バングラデシュの縫製工場では、欧米企業からの透明性要求が増加する一方で、中小規模の工場は技術投資やデータ収集に苦慮しているという声が上がっています。

 

 

 

繊維産業において環境や社会への配慮は重要ですが、その恩恵が生産者や労働者に均等に配分されていないのが実態です。

この問題を解決するためには、

・生産者側の負担を軽減するための補助文化技術支援。

・労働者の権利を保護する規制の強化。

消費者への教育を通じた適正価格の認識促進。

 

 

サステナブルな取り組みが真に「持続可能」なものとなるためには、作り手側の負担を軽減する仕組み作りを優先するべきですが、現状は残念ながら、その部分は全く配慮されていません。
 

 

そもそも買い手至上主義という根本的な文化背景を見直さない限り、真の持続可能社会の実現は不可能かもしれません。

 

そう言う意味でも、コストのかかる新たな取り組みを行っていくよりも、消費者への教育を通じた適正価格の認識促進を積極的に行っていくのが、優先事項かもしれませんね!

 

 

@wacka_upcycle
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