日本の価格価値観
2019/06/11
日本の価格価値観
発展途上国と言われる
バングラデシュ、ベトナムに住み
中国、香港、
そして
タイ、シンガポール、マレーシア、カンボジア、ミャンマーと言った
東南アジアやインドを転々としていた時期がありました。
意外に思うかも知れませんが、
先進国と言われる日本より東南アジアやインドの方が
ホテルやレストランの相場が高いのです。
*地方都市は別として…
特に香港やシンガポールはもちろんのこと
ミャンマーのホテルは非常に高かったです。
特別高級なホテルではありませんが、
ミャンマーは300ドルを超える事が当たり前で
それでも予約が取れない状態でした。
もちろん、
屋台などでローカルフードを食べたり、安宿に泊まれば話は別にですが、
清潔さや冷暖房などそしてサービスを同等とした場合、
確実に日本の方が安く、サービスは過剰なくらい日本の方がレベルが高いです。
~後進国から来日した友人とのエピソード~
某スポーツブランドの靴を買いたいという事でショッピングモールにお供し、
某有名靴チェーン店にて某スポーツブランドの靴を案内。
すると「欲しいのは偽物じゃなく本物」だと言う
本物だよ!と伝えるとこんな安い値段で本物が買えるはずがない。
偽物だと言い張るので、
同じショッピングモール内にある某スポーツチェーン店で同じ靴の価格を見せ、
これが日本の本物の相場だと説明。
すると何故こんなに安く買えるのに客がいない。
やはり偽物じゃないのか?と言う
そしてもう一度説明し、本物だと理解したら、10足買って帰りました。
どうやらこの日本で売ってる価格で買って帰って現地で
販売すればとても儲かるらしい。
来日外国人が爆買いしていく理由はここにあるのだと納得
そして不安になるのがこれで良いのか?日本と言う点
これだけ過剰サービスでありながら
高品質商品なのに価格が安すぎる問題
一見、得をしているかのように思うこの価格
実は私達が安さを求めれば求めるほど、
私達の所得が上がる事がないと言うロジック
格安天国は貧困地獄の始まりだと言う事
私達は消費者でありながら、一方では生産者でもあります。
(*生産者・・・働く者すべて)
消費者の立場として安さを求める一方で
生産者として高賃金、高収入、高所得を求める事は
とても矛盾している事なのです。
この矛盾の穴埋めが更なる悲劇を生み出すきっかけとなります。
今、私達日本人は本来望んでいたり、理想としている豊かな暮らしを
自分達自ら安さをと言う魔法に惑わされてより不幸な選択肢を選び、
それだけではなく地球環境や労働環境に更なるダメージを与える行いを
日々繰り返しています。
結果的に
「安くなくては売れない。」
「安ければ注目を浴びる。」
どんどん生産者としても価格を下げていきます。
不当廉売にあたるのではないかと思うくらいの低価格
そして最も怖いのが格安だと言う認識がない事。
「高く売る事は誰にでもできる」「安くする事は努力が必要」
だと解釈されがちですが、実は真逆です。
安く売る事は容易にできます。
生産者が商品やサービスを提供する事で
付加価値が生まれ、
その付加価値を購入した消費者が支出を発生させる。
その支出が生産者にとって所得となる。
その所得の集合体を給与や賞与として分担する。
と言う構造
つまり付加価値=支出=所得となるので、
より付加価値が高い方が、得られる所得も当然上がりこれの繰り返しで
景気と言うのは良くなると言う訳です。
最初の段階で付加価値を安売りする事で所得が上がって行く事が
無いと言う事がご理解頂けると思います。
生産者としても消費者としても少しでも高く売り、少しでも高いものを
買うと言うスパイラルを繰り返して行かないと日本は先進国から後退国に
なります。
現在の価格価値感を見直さないと近い将来
訪日外国人だけが日本で豊かに暮らし、一部の日本人を除いて貧困化していく
可能性が大いにあると思います。
更には
安くする為に大量生産を行う。
安くするために労働搾取や不当労働が行われる。
安売りが美徳とされる価格価値観の見直しが未来の豊かな暮らしを
切り開くはずです。
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