繊維廃材からTシャツヤーンへアップサイクル
2020/05/26
繊維廃材からTシャツヤーンへ
アップサイクル
私たちWAcKAでは生地工程で発生する生地端材もアップサイクルしています。
生地の生産工程では専門的用語で言うとガミング反と言う部分が必ず発生します。
簡単に言うとパンの耳ならぬ、生地の耳
通常は産廃として廃棄されるか?リサイクルされる部分です。
つまり、活用用途はありませんでした。
またポリエステルやアクリルなどの合繊繊維と綿など天然繊維が混ざった混紡糸やこ交燃糸を使用した生地の場合、リサイクルする事が困難な為、廃棄すると言う方法しかありませんでした。
生地を作成する際に生まれる生地端材
生地を作成すると画像の様に袋一杯の生地端材が発生します。
私たちはこれら生地端材を生地工場様の協力の元、
環境負荷削減の為にアップサイクルへの取り組みを行っています。
生地端材を開封した状態
繊維廃材からTシャツヤーンへアップサイクルへのプロセス
まず最初に行うのは、複雑に絡み合った糸を紐解く作業から始まります。
実はこの作業がとても大変なんです。
機械化できない為、すべて手作業で行います。
これら大量にあるひも状の生地はキリ目なく、すべて一本に繋がっています。
伸縮性がある為、強く引っ張り過ぎるとより複雑に塊になっていきます。
しかし結ばれていたり、絡まっていたりしている訳ではなく、ゆっくりと丁寧に優しく紐解いていくとスルスルと一本の糸が繋がって抜けて行きます。
この作業をしているといつも
複雑に絡み合った現代社会問題と重ね合わせてしまいます。
現代社会の問題は分断されているようで実はすべてが繋がっています。
複雑多岐にわたる問題も一本の糸で繋がっていて、1点を解決しているようで、全体の課題解決に繋がっているのではないかと思います。
糸の紐解き作業同様に複雑に絡み合っているように見えて、とてもシンプルな構造なのかも知れません。
紐解き作業が終わると…
ひと玉に纏めます。
再び絡み合わない様にひと玉に纏めます。
そこから更にひと玉が同じ分量になる様に計量し、ミシンを使用し、繋ぎ合わせます。
そして最後は糸巻き機を使い、巻き取り完成です。
完成品はこちら
綿 100%のみを使用し、アップサイクルヤーンでありながら、編みやすさ・軽さを実現しています。
またこれらの作業はすべて
福祉作業者で働く方々の自立支援や就労移行が必要な方々への支援としてお仕事を依頼しております。
環境負荷の削減だけではなく、社会貢献にも繋がるアップサイクルなんです。
「楽しく社会貢献」
編み物を楽しんで頂くだけで、繊維廃棄ゴミ削減に繋がり、就労支援にも繋がるアップサイクル
それがWAcKAの目指すアップサイクルの形です。
生地廃材よりアップサイクルした手芸糸「iTTo」は
こちらよりご購入頂けます。
----------------------------------------------------------------------
WAcKA
〒276-0026
千葉県八千代市下市場1-4-8
電話番号 :
080-4294-1713
----------------------------------------------------------------------