【アップサイクル】使い捨て文化への警鐘
2023/08/08
【アップサイクル】使い捨て文化への警鐘
便利で、安価で、いつでも手に入る。
安価が故に使い捨てても経済的なインパクトや罪悪感を感じない。
使い捨て文化の拡大は環境、社会、経済、健康など多くの面で問題を引き起こす可能性があることが分かります。
何よりも物の価値観の低下は、それらの労働に関わる労働者の価値観も損なわれている事が、より問題とされる。
環境への悪影響: 使い捨て製品や包装材の増加により、廃棄物の量が増加し、廃棄物処理やリサイクルの負担が大きくなります。プラスチックなどの使い捨て製品は海洋や陸地環境に流れ込み、生態系や野生生物に影響を及ぼす可能性があります。
資源の浪費: 使い捨て製品の生産には原材料やエネルギーが必要です。これらの資源の浪費は持続可能な開発を阻害し、将来の世代に対する負担を増やす可能性があります。
社会的影響: 使い捨て文化は一時的な便益を強調する傾向があり、製品の品質や耐久性が低下する可能性があります。また、労働者の権利や健康への配慮が薄れることもあります。
経済的影響: 使い捨て製品は一般に低価格で提供されますが、長期的にはコストが高くつくことがあります。製品の頻繁な交換や修理の必要性が経済的な負担を増やし、個人や家計に影響を及ぼす可能性があります。
健康への影響: 一部の使い捨て製品には有害な化学物質が含まれていることがあり、これが健康への悪影響をもたらす可能性があります。また、食品の包装材や容器などの一部は微小プラスチック粒子を含んでおり、これが食品に移ることで摂取される可能性があります。
持続可能性の損失: 使い捨て文化は「ものを使い切る」文化と対立し、修理や再利用、リサイクルなどの持続可能な行動を抑制する可能性があります。
持続可能な消費と生産の促進が重要であり、代替可能な選択肢への移行や意識の向上が求められています
環境省_サステナブルファッション のレポートによると
1人あたり(年間平均)の衣服消費・利用状況は
購入枚数:約18枚
手放す数:約12枚
着用されない服:約25枚
手放す枚数よりも購入枚数の方が多く、一年間一回も着られていない服が一人あたり25 着もあります。
ファッションの短サイクル化や低価格化がより多くの服を生み出し、消費されることにつながります。
総務省『家計調査』によると衣服1枚当たりの価格の推移は
1990年→6,848円
2019年→3,202円
約30年で、半分以下に下がっている
私たちが、学生の頃(1990年代)は、服は高級品と言う印象があり、一生懸命バイトで貯めたお金で、検討に検討を重ね慎重に購入していた記憶があります。
実はその当時に買った服が今だに活躍していたりします。
仮に10万円の服だとしても、365日×30年→10,950日=9.1円/日
1万円の服を1年で捨てたとして、365日×1年→365日→27.3円/日
長く着れば、その分、1日当たりに換算するとお得なような気がします。
また仮に手放す際も価値があれば、高く売ることもできます。
ラッキーな場合、購入した価格よりも高く売れる事もあります。
衣服を消耗品として捉えれば、安くてもたくさんある方が嬉しいかもしれませんが、
衣服は決して消耗品ではありません。
価格が安いから、価値観が低下していますが、大量の資源・大量のエネルギー、そして大量の労働力を必要としている時点で、価値観のあるものだと言えます。
バングラデシュに住んでいたころ、日本に帰国する際、当時、小学生だった娘とその友達に現地のハンディークラフト商品をおみやげとして買って帰る。
決して安くはない。
バングラデシュに帰国する際、現地スタッフに100均でペンなどをおみやげに買って帰る。
それからもう10年以上経つが、未だにバングラデシュの子たちは、そのペンを使っている。
恐らく日本の子たちは、その存在すら忘れているだろう!
物の価値は、価格では測れない。
ものを大切にするか?どうか?は、価格だけではなく、その心の在り方や日本と言う恵まれた環境がそうさせるのかもしれません。
マスクがなくなれば、高くても買い。世の中に溢れれば、安くても買わない。
物に溢れている事=豊かさではない。
なければ奪い合うと言う心理が働く事もあるかもしれませんが、日本のことわざや格言の一つである「足るを知る」という言葉を心にとめておく必要があります。
贅沢をせずに必要なことや物がわかっている人が、幸福感を感じることができるという教訓
何かに執着せず、十分であることを知ることが大切であるというメッセージが込められています。
現代の忙しい社会においても、過度な欲望や無駄な追求にとらわれず、現状に感謝し、控えめな姿勢を持つことが、心の平穏や幸福に繋がることを教える大切な言葉です。
WAcKAがアップサイクルを通して、伝えたいことも同じです。
飽食の時代は、いつまで続くか?わかりません。
資源の乏しい国で、資源の無駄使いをすることは、得策ではないことは容易に理解できるはずです。
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