WAcKA

【ラナプラザ事件から11年】今、私たちの「服の選び方」は変わったのか?

事業者様へ ONLINE SHOP

【ラナプラザ事件から11年】安さを手にして、失ったものー

【ラナプラザ事件から11年】安さを手にして、失ったものー

2025/04/21

 

ラナプラザ事件から11年
  安さを手にして、失ったものー

 



2013年4月24日、バングラデシュ・ダッカ近郊で起こった「ラナプラザ崩壊事故」。


8階建ての商業ビルが突然崩れ、主に縫製工場で働いていた労働者1,100人以上が犠牲になり、2,500人以上が負傷しました。

事故の数日前から建物のひび割れが確認されていたにも関わらず、納期を優先するために労働者たちは出勤を強いられていたのです。

事件から11年が過ぎ、明日から12年目を迎える

毎年同じ日に、この事件が起こってからの移り変わりを記録として残している。
忘れてはならない事件だし、この事件をきっかけに世界は変わらないといけない。
そんな思いで毎年、この事件について綴っています。

2024年に書いた記事はこちら

 


この出来事は世界のファッション業界に衝撃を与え、「この服を作っているのは誰?」という問いが広がりました。


では今、バングラデシュの生産現場や、私たちの身近なファッションのあり方はどう変わったのでしょうか?


 

ラナプラザ事件以降の変化と、日本の私たちができることについて改めて考えてみたい。


ラナプラザ事件が問うたもの

この事件は、「ファッション業界の裏側」に光を当てるきっかけとなりました。
世界的なファストファッションの拡大によって、低賃金で劣悪な環境で働かざるを得ない縫製労働者たちの存在が、ようやく注目されるようになったのです。

 

 このことは、業界にいる人間でも生産現場に近いごく僅かな人間しか知らず、

知っていてもそれが当たり前を思うか?もしくは口外できない事実として封印されて来た。

 

かくゆう私も生産現場にはほど遠い営業職であった為、知る術もなく、深く考えることもなく、安さこそが正義、たくさん売ることが成果だと思っていました。

 

安さを求めて、バングラデシュに行くまでは、「この服を作っているのは誰?」なんて考えたこともなかった。

 

・労働者たちは1日10時間以上、月に6日しか休めない過酷な環境
・月給は100ドル以下という低賃金
・安全性が確保されていない工場建物

私たちの「安くておしゃれな服」の背景には、こうした現実があったということを、この事故は世界中に突きつけました。

 



バングラデシュの変化:安全性は改善、でも…

事件後、国際社会や消費者の強い批判を受け、バングラデシュでは工場の安全対策が進められました。

 

・国際協定「アコード」「アライアンス」により、数千の工場で構造・電気・

     火災安全の点検が行われた
・ その後も「RMGサステナビリティカウンシル(RSC)」が監督を継続
・ ビルの耐震性・避難経路・電気系統などが整備され、重大事故は減少

これは確かに大きな前進です。
しかし、労働者の権利や賃金に関しては、改善のスピードが遅いままです。

多くの労働者がいまだに最低限の生活も苦しい状態に置かれており、労働組合の結成には妨害や弾圧があるとの報告もあります。
安全性が向上しても、「人として尊重される働き方」にはまだ遠いのが現状です。


世界のファッション業界の変化

ラナプラザ以降、サプライチェーンの透明性や、労働者の人権に配慮する動きが、少しずつ広がりました。

 

・  H&MやZARAなど一部ブランドが、取引工場リストを公開
・「ファッション・レボリューション」などの市民運動が拡大
・ 環境や人権に配慮した「エシカルファッション」「サステナブルファッション」へ の注目

ただし、問題も残っています。


一部の企業は、バングラデシュからさらに賃金の低い国(エチオピア、ミャンマーなど)へ生産拠点を移し、同じ問題を繰り返しているとの指摘も...


サステナブルな取り組みが「ブランディング」のためだけに使われるケースもあります。

 

特に日本ではこの傾向が強いように思います。

 

 

サステナブルという鎧を身に着けたものの中身の人間自体は思考も行動も変わっていないのが、現状



では一体、日本では何がどう変わったのか?

日本でも少しずつ意識の変化が見られますが、欧米諸国に比べるとゆるやかです。

・サステナブル素材やリサイクル素材を取り入れる企業
・フェアトレードやアップサイクルをコンセプトにした中小ブランドの登場
・SNSやYouTubeなどで「服の背景」を伝えるインフルエンサーが増加

一方で、消費者の多くはまだ「安さ」を重視しており、低価格ファッションの人気は衰えていません。

 

それが故に低価格路線から舵をきることが企業にとっては一番の難関

 

ましてや昨今の不況、貧困化の影響もおおいに関わっています。


また、日本にはヨーロッパのような「企業に人権や環境への配慮を義務付ける法律」もなく、エシカルな取り組みをする企業が不利になりやすい構造が残っています。

 

 

そもそもエシカルとは、
「法律で義務付けられているわけではないけれど、良識的に考えて正しいと考えられる行動や考え方」なのに、法で規制されなくては、実行できないというのは、矛盾している気がします。


わたしたちにできること

「じゃあ、どうすればいいの?」
その答えの一つは、「服を作る体験」や「背景を知る学び」を通じて、“価格の意味”を考えることだと思います。



わたし自身、学校や地域のワークショップで、糸からの手編みや繕い体験を通じて「つくる大変さ」「素材の重み」「時間の価値」を伝える活動をしています。



こうした体験を通じて、
「このシャツ、1,000円っておかしくない?」

「なんでこんなに安いんだろう?」

という疑問が、自然と子どもたちや参加者から出てきます。



知ること、感じること、体験すること。
それが、遠い国の誰かとつながる一歩になると信じています。


さいごに

ラナプラザ事件は、過去の悲劇ではありません。
いまもどこかで、誰かが同じような環境で働いているかもしれない
そして私たちの「選び方」が、その人たちの未来を左右しているかもしれない。

服を選ぶとき、「誰が、どんなふうに、どうやって作ったのか」をちょっとだけ考えてみる。


それだけでも、きっと世界は少しずつ変わっていくはずです。

 

 

「選び方」と言うけれど...

実際には、どのようにして選べばよいのか?

最近ではこんな便利なものがあります。

 

ファッションブランドのエシカル度がわかる検索サイト
Shift C
 

ブランドが本当にサステナブルなのか?エシカルなのか?
どのように見極めたら良いのでしょうか?
そんな疑問を解決してくれる方法


Shift Cでは、オーストラリアで設立したエシカルファッション評価機関Good On Youによるレーティングを公開しています。

Good On Youは、数百万人の消費者、大手販売店、プラットフォームの皆さまが、ブランドのエシカル度と「人間」「地球」「動物」にどんな影響を与えているのかを知るために世界中で利用されています。


「選び方法」も便利になりました。
安いから
おしゃれだから
素材が良いから

それにプラスして
人権に配慮しているから
環境に配慮しているから

 

そう言った理由で選べれるようになれば、世界の変化が加速するかもしれませんね!

 

毎年この日に記事を書いて5年ほど経ちますが、サステナブルやエシカルという声は聞こえど、本質的に世の中が良くなったようには感じません。

 

むしろ日本においては、益々疲弊が進んでいるように思います。

 

確かに「社会を変えよう!」と活動している方々も増えました。
過去のブログにも書きましたが、「社会を変えよう!」というアクションそのものが、
新たな社会問題を生み出しているケースも見受けられます。

 

 

今年は皆さんに安さを手にして、失ったものとは何か?
失った代償と引き換えてでも安さを手にしたいのか?
を考える機会になれば嬉しい

 

 

 来年こそは、明確に、本質的に、社会が良い方に一歩前進しているような記事を書きたいな!

 

 

@wacka_upcycle
WAcKAでは、バングラデシュやベトナムでの駐在体験や繊維産業や社会福祉と関わりながら、感じたことを発信しています。

メディアでは報道されないリアルな現実を、できるだけ忖度なく発信しています。

共感や理解を得れなくても、知られざる真実を伝えたいです。

 

インスタアカウント:@wacka_upcycle

電子書籍も販売中  ご購入はこちらより

----------------------------------------------------------------------
WAcKA
〒276-0026
千葉県八千代市下市場1-4-8
電話番号 : 080-4294-1713


----------------------------------------------------------------------

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。