コロナウィルスと環境問題の関連性、そしてファッションが及ぼす影響

コロナウィルスと環境問題の関連性、
そしてファッションが及ぼす影響

 

未だに続く、コロナウィルスの脅威
昨日、7月2日は東京では107人、私たちが拠点を置く千葉でも11人と自粛解除後、最も多い数字となりました。

もとより無症状の方も多く、検査実施数も多くないことから、潜在的な感染者数はこの程度の数字では収まらない事が予測されますが…
(*この点については専門家ではなので、あくまでいろんな所感を呼んだ限りの憶測です)

 

環境改善を目指す私たちにとっては、単にウィルスの脅威と言う捉え方ではなく、その原因の根本にある環境問題に着目しています。

 

コロナウィルス以前にもSARS(重症急性呼吸器症候群)、MERS(中東呼吸器症候群)、エボラ出血熱などの新しい感染症が発生してますが、その多くは野生生物から人に感染する「動物由来感染症」だと言われています。

 

 動物が由来なのだから、
環境問題とは関連性がないと思われる方も多いかと思いますが、
その接点や背景には…

 

野生動物の消費や取引

さらに
地球温暖化や森林破壊
などによる生態系の破壊や生息域の搾取により、野生動物と人間が接触する機会が増えた事が1つの原因だと考えられています。

 

感染症の予防や拡大のすべてが環境問題と直結するわけではないでしょうが、私たちが拠点を置く、千葉県では昨年、台風による大きなダメージを受けました。

 

そして間もなく、コロナの収束を待たずに台風のシーズンを迎えます。
もし今の状況で昨年と同様の規模の被害を受けた場合、感染リスクもあり、非難する事すら困難になり、人命にかかわる大きなダメージを負う事になります。

今何かをして、すぐに改善できる事などないかも知れませんが、これから先も自然の猛威とウィルスの脅威に晒されたまま次世代にバトンタッチする事はあまりにも無責任な事ではないでしょうか?

そして
もしそれらの猛威や脅威を生み出す原因が私たちの生活に最も身近なアイテムである衣料品が大きな影響を及ぼしているとするならば、改善するべきではないでしょうか?

 

私たちは買う側、着る側なので、問題も責任もないと思われるかもしれませんが、消費のあり方にも大きな問題があり、なによりも私たちは真実を知らなさすぎる点が最大の問題です。

 

真実を知って、
その上でこれまでと同じ消費のあり方を推し進めるのか?否か?の選択をして頂ければと思います。

 

 

つ・く・り・す・ぎの実態

 

世界全体の衣料品の生産数は15年前に比べ、約2倍に増えました。

2倍に増えたと言う事は、衣料品を使用する人口が2倍に増えた?

いぇいぇ 世界の人口増加は

2005年 65億→2020年 76億 約11億 約15%の増加

2倍に増えた訳ではありません。

 

明らかな過剰供給と消費の短期間の助長です。

 

同じ期間で価格は約40%安く手に入る様になりました。

 

この事で1枚あたりの着用機会が7回~10回程度になり、購入からゴミになるまでの期間も短縮されました。

安く、多く手に入ると言う背景が当たり前のように日常化されたと言えます。

かといって、2倍になった生産量のすべてが消費されている訳でもなく、約25%は新品のまま廃棄されていると言われています。

 

人口が減少している日本ではどうでしょうか?

やはり同じ様に「つ・く・り・す・ぎ」ですね

 

 

 

 

1990年の20億着に対し、現段階では約40億着

やはり世界と同じく、2倍増加しています。

この40億着の供給量の内、10億着以上は新品のまま棄てられていると言われています。

 

この明らかな過剰供給には
生産面・・・価格を下げる為に労働力の安い国で大量に発注しなければならない。
販売面・・・常に店舗は新鮮な商品で棚を埋めておかなければならない。

しかし
「このしなければならない」と言う生産面、販売面の条件をクリア―する事により、目的を達成できている企業はごく僅かです。

 

生産面、販売面の前提条件をクリア―してもなお、販売不振が解消できないのは、そもそも前提条件に問題があり、構造が破綻していると言わざるおえないです。

 

また
大量生産は発展途上国での雇用を多く生み出すメリットがあると言う見方もあります。
確かに多くの雇用を生み出します。
しかしその雇用で、最低限の生活を保障し、最低限の教育を受ける機会を与えるものではありません。

 

これは途上国で働く方々に言える事ではありません。
日本国内においても衣料品に関わる多くの人々が過重労働、低賃金労働を強いられ、決して豊かな暮らしをしている訳ではありません。

 

では
購入する消費者にとっては安くて、多く手に入るのでメリットではないか?
→答えはNO

低価格の商品、サービスが流通する事は、巡り巡って所得を下げる事に繋がります。

現にデフレが続く過去20年、所得が上っている事実はありません。

 

つまり低価格の商品を消費し、短期間で大量に手放す行為は環境への問題だけではなく、生活への負荷も掛ける原因ともなります。

 

つ・く・り・す・ぎの中身

 

過剰に作られ、供給されている実態はご理解頂けたかと思います。

さらに深刻なのはその中身です。

衣類に使用される素材には
天然素材・・・綿、麻、シルク、毛など
合繊繊維・・・ポリエステル、アクリル、ナイロンなど

 

ここ最近では衣類に使われる素材の約60%は合繊繊維だと言われています。

衣料品供給の増加に伴い、増えてるのは合繊繊維

 

 

 

低価格の合繊繊維は何が問題?

 

ポリエステルなどの化学繊維は石油由来です。

つまり枯渇する地下資源を使用しています。

素材としてだけではなく、生地の生産や染色などに使用される化学薬品
これもまた石油由来のものです。

 

化学薬品の内、25%は繊維産業で使用されていると言われています。

 

それらすべてを合わせると年間9800万トンの石油が使われていると言われています。

そしてそれらはほとんど再利用される事はありません。

棄てられる可能性が高いものに、大量の地下資源を投下し、環境を破壊し続けているのです。

 

またこれらの問題だけではなく、ポリエステルなどの合成繊維はマイクロプラスチックの発生源でもあります。

 

最近の研究では洗濯だけではなく、着用しているだけも発生すると言われています。

ポリエステルの服は着用しているだけでもマイクロプラスチックが発生?

 

では綿だから安心?と言うと一概には言えない事情があります。

 コットンのお話

 

そんなこと言ってたら、「何も買えません。何も着れません。」

と言う声がどこからか?聞こえてきそうですが…

そんなことはありません。
日本でも環境や労働に配慮した商品はいっぱいありますし、素敵なポリシーのブランドも多くあります。

 

「でも高いんでしょう?」と言う天の声が…

 

はい。もちろん高いです。 でもこの感覚とても大切なんです。

高い商品を買った時 5~6回着たら簡単に棄てますか?

恐らく、いつまでも大切にするでしょう。

本来、ファッションとはそう言う事だと思います。

 

しかし今の服の捉え方は単に消耗品

使い棄て〇〇と何ら変わりません。

 

コロナウィルスと環境問題を無理やり関連付けた内容だと取られるかもしれませんが、私たちの消費のあり方買い物の仕方ウィルスとも環境破壊とも“おさらば”できるのであれば、一度で2つの事が解決できてお得ではないでしょうか?

 

繊維産業は環境汚染に2番目に影響を与える産業です。

 

その事を理解した上で、消費の立場としてこの状況を変えて行きませんか?

 

世界を変えるのは大きな力も必要ですが、
    小さな多くの力はもっと大切です。

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