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労働搾取?『SHEINの製品を作る労働者は、1日18時間働き、報酬は1着わずか6円』という問題について思う事!

労働搾取?『SHEINの製品を作る労働者は、1日18時間働き、報酬は1着わずか6円』という問題について思う事!

2022/11/14

労働搾取?
『SHEINの製品を作る労働者は、1日18時間働き、報酬は1着わずか6円』という問題について思う事!

 

 

 先日、中国発のファッションブランド『SHEIN』が、世界初となる常設店舗を東京 原宿でオープンしました。

 

 一方で、『SHEINの製品を作る労働者は、1日18時間働き、報酬は1着わずか6円』と言う話題をSNS上で、拝見しました。

 コメントも賛否両論で

『ありえない』
『労働搾取』
『絶対買わない』など否定的な声が上がる一方

 

『安ければ良い』
『どうせ着まわして捨てるだけ』など肯定的な意見も目にしました。

 

 私はと言うと(バングラやベトナムに駐在していた立場から)…

 

為替や縫うアイテムにもよりますが、18時間労働月一休み1着6円

 

SHEINに限らず,あり得る光景 と言うのが率直な感想です。

 

もちろん日本の企業からのオーダーでもあり得る話です。

 

 

18時間は、過剰かもしれませんが、通常の8時間労働に対し、+4時間の残業は慢性的ですし、
残業代が、支払われていないケースも多々あります。

 

*現場にいた感覚からすると残業自体は、悪だとは思いません。
実際、家族から離れ、地方から出稼ぎに来ている労働者も多く、残業してでも多く働きたいと言う方も多い

 

 だからSHEINだけの問題ではないと…

 

私が、バングラにいた時、
日本では、サステナブルの走りのブランドとして『バングラデシュの労働問題を解決する』と掲げていたブランドの商品が、賃金の未払いや火災が頻繁に発生する劣悪な環境で生産されていたのを目撃した事があります。

 

HP上で開示されている工場とは全く別の工場

 

これは意図的にそうしているのではなく、おそらく日本側では、別の工場で生産されていると言う事実自体を把握できていないと思います。

 

単に契約単価が自社での生産では合わない為、労働環境の整わない別の工場で生産されていると言うケースであり、よくある話です。

 

 現地にいて、たくさんの工場と接点を持っておかないとわからない事実かもしれませんが…

 

 表向きサステナブルと謳っているブランドでさえ、裏側ではこのような事が起こっています。

なにを信じてよいのか?となりますよね!

 

 国内生産だからと言って安心できる状態でもありません。

 

外国人を不当にこき使う繊維・衣服産業の疲弊

 

むしろ6円どころか?利益すら出ていない仕事。やればやるほど赤字の仕事を受けざるおえない状況も多々あります。

繁忙期だと下手すれば月に1度も休みがないことだってあるかもしれません。

 

問題は、依頼している側が強烈な悪意がない事だと思っています。

1着6円で縫ってくれとも、18時間働いてくれとも、休みは月に一度だぞ!とも言ってはいませんが、結果的に価格や納期を考えるとそうせざるおえない。
要求している側からすれば、そんな要求はしていない。となるわけです。

自分が要求していることが、そのようにつながっていると言う自覚がない事が一番の問題です。

 

そしてどこかのブランドのこのような事が起こるとそのブランドだけを徹底的に叩くと言うのも問題です。

 

 生産地や特定のブランドだけの問題として捉えるのではなく、衣料品全体の問題もしくは社会全体の問題として捉えなくてはいけません。

 

 

渦巻くやりがい搾取

 

 

誰もが知るブランドや誰もが知る店舗で自分の作ったハンドメイド作品を販売できたら…
そんな夢をお持ちの方がいるかもしれません。

 

それがきっかけで
有名になれるかも!商品が売れるかも!自慢できるかも!

 

そんなチャンスがあるなら、タダでもいいから販売してみたい。

 

そう思われる方も多いのではないでしょうか?

 

 そう言う作り手の気持ち、実は企業側は知っています。

 

知った上で、悪用する場合も私の周りでは起こっています。

 

あなたの商品が!企画が!デザインが!大きなイベントで大々的にアピールできるかもしれません。
未来への飛躍のために頑張ってみませんか?

 

こんなお話が、SDGsやサステナブルなイベントの中でも頻繁に行われています。

 

結果、商品、企画、デザインを利用されただけ なんてことも…

 

酷い場合、提案した企画がそのまま知らないうちに生産され、商品化されている事も過去にはありました。

 

打合せに何度も伺った交通費、
サンプルを何度も作り直した材料費も、
サンプルを発送した送料すら貰うことなく、イベントでは名前すら言われることなく

 

幾度となく経験した事象です。

 

これはまさにやりがい搾取

 

正直、6円どころか?1円も手にすることなく、企画を考えたり、作業をしたりと実働する時間を考えると1日18時間費やすことだってあります。

遠くの生産地の知らない誰かの問題ではなく、日本の中で起こっている問題です。

 

こう言ったことが行われているイベントで、SDGsやエシカルを語り合う。

 

本当に正しい姿なのかなぁーと思います。

 

 よく日本の企業でも『将来の自分の為への投資と思って、目先のサラリーに捉われず、死ぬ気で仕事を頑張れ!』なんて言われますが、それこそやりがい搾取を象徴する言葉だと思います。

 

気づかないうちに搾取されている現実

 

 『おもてなし』 日本の文化の象徴的な言葉の一つ

 

この『おもてなし』という言葉  

タダで提供されるサービスと言う認識が強くないでしょうか?

 

オーダーしてもテレビに夢中で一向に作ろうとしないバングラのレストラン

 

 

『気遣い、気配り』もまた 日本人らしさの象徴

 

 日本社会で生きていく中では、とても重要な要素だと思う反面…

 

最近これらの言葉がタダ働きと奴隷化を冗長しているだけではないかと思う側面もあります。

例えば、一歩海外にでれば、これらの『気遣い、気配り』は、チップと言う形で評価され、還元されます。

同じことを日本で行っても、当たり前として捉えられ、プラスの価値観にかわる事はありません。

 

但し、価値としてみなされないから、やらないことお勧めすると言う事ではなく、まずはサービスを受ける側に立った時の対応を変えていくべきだと思います。

 

 バングラに住んでいた時、よく言われたのですが、
『日本人は3つ星のHOTELに泊っても5つ星のサービスを求める』と…

 

価格体や業態に関わらず同じサービスを求める。

コンビニやファーストフード店で、怒鳴っているお客さんをたまに見かけますよね?

サービスに不満なら、満足いくサービスを提供して貰える高級店に行くべきですよね!

価格体や業態に関わらず、過剰なサービスを求めること自体が、労働搾取であると言う事に気づかねばなりません。

そしてその行為は、必ず自分に返ってきます。

 私たちには、それぞれ一消費者のとしての側面と商品やサービスを提供する生産者としての側面があります。

 

単純に自分がされて嫌な事を人にはしないと言う小学生でも理解できる道徳心の欠落が一番の問題ではないでしょうか?

 

 そもそも自分たち自身が被害者・加害者の両面で搾取構造の歯車の一環になっていないのか?

まずはこの部分を考える必要性があるのではないでしょうか?

 
 

 

 

日本人がほとんど知らない労働搾取と言う現実

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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