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本当にフェアトレードが必要なのは…

本当にフェアトレードが必要なのは…

2020/02/05

本当にフェアトレードが必要なのは…

 

日本よりも後進国と言われる東南アジアの国々に行き来きする様になり、そしてバングラデッシュやベトナムに実際に住んでみて…

 

確かに日本は便利で安全な国だと再認識しました。
交通インフラも整い、安全な水が飲め、電気供給も安定しています。

 

その便利さや安全以上に感じたのは日本の安さ

食べ物、衣料品、ホテル

何をとっても安い そしてどこの国よりもサービス水準が高い

 

日本に住んでいた時には感じる事のなかった価格の安さに対する違和感

この違和感は
再び日本に住む事になり、これからの将来において最大の危機感に変わりました。

 

  安い=幸せではないと言う真実

 

私が現在の活動を始めたきっかけは
バングラデッシュやベトナム等で衣料品と言うモノづくりに携わる事になり、「安く提供したい、安く買いたい」と言う先進国である日本のニーズに合わせるべく、労働賃金の安い国へと生産国を移動、そして最終的に行き着いたのがバングラデッシュ

そこで見た労働環境に違和感を覚え、深く掘り下げて行くと繊維産業が地球環境へも多大な影響を与えている事を知ったからです。

 

しかし世界の繊維製品生産国の状況は2013年のある事件をきっかけに劇的に変わりました。

  ラナプラザ事件です。 →この事件の詳細はこちらのブログより

 

大きな事件が発生し、話題になった事で改善がなされると言う事は決して良い事ではありませんが、バングラデッシュを含む東南アジアの国々の労働環境や賃金は劇的に改善されました。

 

もちろん
まだまだ改善していく必要はありますが、まさに発展途上中と言えますが、良くなる兆しを感じます。

 

 フェアトレード商品は高い

 

誰しもがそう思うかも知れないフェアトレード商品の値段の高さ

購入したいと思う気持ちはあるけど、手がでる価格帯ではない。と言うのが本音のところだと思います。

ではなぜフェアトレード商品が高いのか?

答えは簡単です。

公正な取引をしているからです。

逆を返せば、
不当な賃金体系、不当な労働条件で環境に負荷の掛る方法で作られた商品に溢が溢れているからです。

 

本来であればフェアトレード商品=公正な取引の上で成り立った商品が適正な価格であり、その他商品は安すぎると言う判断が妥当です。

 

安すぎる商品に溢れ、慣れ過ぎてしまった過剰サービスを認識し、見直さない限り先進国として成長は望めないと感じます。

 

輸入品に溢れる日本市場

 

安さを求めるあまり、日本で売られている商品の大半が海外からの輸入品に依存しています。

 

衣料品もしかり9割以上は海外からの輸入品です。

 

海外製品が悪いとは思いませんし、日本企業が監修している製品はどこの国で作っていても品質はとてもグレードが高いです。

 

問題は安く仕入れたものを安く売る事にあると思います。

 

なぜなら日本に輸入されて以降、
商品が販売されるまでの間に携わる人々は日本に住む日本人や外国にル―ツのある方々だからです。

 

つまり働く人が日本に住み、生活できる前提での賃金体系を元にした販売価格の設定にする必要はあります。

 

薄利多売の商品は当然、多くの物量を各プロセスで扱わなければならない為、必要以上に労働負荷が掛ります。

 

 

商品が販売されるまでに
・労働の対価に見合った賃金を受け取れているでしょうか?
・安全で快適な職場で働く事ができているでしょうか?
・心の病が発生する事なく、楽しく前向きに仕事ができているでしょうか?
・将来に希望を持ち、命の灯を絶やさず人生をまっとうできているでしょうか?

 

そして最近、携わる事の多いハンドメイド業界
妥当な価格で販売されている方はほんの一部ではないでしょうか?

一点一点丁寧に時間を掛けて日本で作る作品海外で大量生産される商品より安く提供できるはずはありません。

 

低賃金が問題視される後進国での労働環境以上に過酷な賃金体系でハンドメイド作品を作っている可能性があります。
下手すれば原材料費すらも回収できていない価格帯の可能性があります。

趣味だから、喜んでもらえればと言う風におっしゃる方が多くいます。
それであればバザーに出展されるか?プレゼントされれば良いと思います。

マルシェやオンラインショップで販売するのであれば、妥当で公正な価格で販売する必要があると思います。

 

 

私は後進国に住んでみて、当初、労働環境を変えたい。と思い活動しましたが、今ではもはや日本の方が状況としては酷いのではないかと危惧しています。

 

BtoBビジネスの場合、
売り先から過剰な低価格の要求を強いられ、断れば取引を停止される事なんて頻繁に起こります。
納期が遅れれば、ペナルティーを要求されるのに、支払い遅延は平気でされる。

 

本当にフェアトレードが必要なのは日本国内の企業間ではないかと思います。

 

この商慣習が海外との取引においてシワ寄せが発生し、より弱い立場の人々を苦しめる。

 

はき違えた「お客様は神様です」と言う認識を改める必要があります。

 

エシカルやサステイナブル、そしてフェアトレード

 

難しい言葉の様に感じるかも知れませんが、実はとてもシンプルに人として当たり前の行動を示しているだけの様に思います。

 

誰もが公正って、ごくごく自然に当たり前の事ですよね!

 

それができていないビジネスや社会は先進国と言えるのでしょうか?

 

成長する後進国 停滞する先進国

 

将来、立場が変わらないように成長し続ける必要を感じます。

 

 

日本国内での取引関係が公正になる事が、海外取引においても公正な取引を行える鍵だと思います。

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